建築コストが安くなるとは限らない

狭小住宅を建てようと考えている人の中には、狭小住宅であれば建築コストが安くなると思っている人もいるのではないでしょうか。狭小住宅はスペースが狭い分、建築コストは割安になりやすい傾向にありますが、必ずしも割安になるとは限りません。例えば狭小住宅に隣接している道路の幅が狭いと、大型車両が入れないケースもあります。大型車両が入れないと近くにある駐車場から人力で資材を搬入することになるので人件費が高くなり、結果的に建築コストが割高になるパターンがあるでしょう。低コストで建築をお願いしたいのであれば、大型車両が入れるような道幅になっているかをチェックしておくのが重要になります。また特殊な資材を使う場合にもコストは割高になるので注意が必要です。

建築に関する規制の知識を持っておこう

狭小住宅の場合は縦長の住宅を希望している人もいるのではないでしょうか。例えば2階建てだと部屋数が少なくなるから、3階建てにしたいという希望を持っている人もいるかもしれません。周辺の環境によっては希望通りの物件を建ててくれるケースもあります。しかし、周辺の環境が良くないと、建築に関する規制に触れてしまって夢の3階建て物件が実現しない可能性もあるでしょう。そのようなミスを避けるためにも自分も建築に関する規制の知識を持っておくのが大切です。道路斜線制限や北側斜線制限といった規制に触れてしまうと、縦長の建築物は作りにくいと言えます。そのような規制に触れない場所で狭小住宅を建てることを考えておいた方がいいでしょう。